体験談

看護師のお仕事紹介シリーズ 夜勤専従看護師の働き方について解説します

夜勤専従看護師は、日勤をせず、夜勤のみ専門に行う看護師さんです。

一昔前に、フジテレビ系のドラマで、夜勤専従医師のドラマがありましたが、看護師にもそのような働き方をしている看護師さんたちがいます。

夜勤手当も出ますし、日中の時間も自由に使えるので、体力に自信がある人にはあっている働き方かもしれません。

それでは、夜勤専従看護師の働き方について、詳しくご紹介します。

勤務時間

勤務形態は、その病院や施設の規定によって異なりますが、2交代の勤務と3交代の勤務によって勤務時間が異なります。

2交代の勤務時間

基本的に、2交代の夜勤は、日勤と次の日の日勤までの勤務時間になりますので、16時間勤務です。16時間と言っても、続けてずっと働くわけではなく、間に仮眠の時間が入ります。

例えば、16時から勤務が始まり、24時頃に2時間程度の仮眠をとって、翌日の8時頃までが勤務時間となります。

2交代の夜勤は、8時間を1日の勤務時間と換算すると、2日間の勤務になりますので、夜勤専従者として従事する場合は、4週間のなかで、9回程度、夜勤をすることになります。(多くの施設では、4週8休制をとっているため、8休(8日間の休み)確保するためには、2交代夜勤は9回程度が限度でしょう。

3交代の勤務時間

3交代勤務とは、深夜、日勤、準夜の3つの勤務形態があるものを指します。

その中で、夜勤専従者として働くとすれば、準夜勤務の専従者です。準夜勤務は、夕方(16時頃)出勤して、24時頃に勤務が終了する勤務です。

4週の中では、18回程度、夜勤をすることになります。

給与

どの施設においても、必ず、夜勤手当がつきます。

夜勤専従者の給与は、夜勤手当として、基本給にかなり上乗せされた給与が支払われますので、通常の勤務者に比べ、かなり高くなります。

みんなが寝ている時間に働くわけですから、それは、当然の報酬と言えるでしょう。

業務内容

業務内容は、勤務する時間帯によっても異なります。

夕方から消灯まで

日勤者からの業務の引継ぎや夕食の介助、お薬の配付、イブニングケアなどが主な業務になります。

消灯すると、暗くなって病棟の中の雰囲気が一気に変わりますので、その前に患者さんの身の回りの環境整備を行って、安全・安心して患者さんが入眠できるように整えます。

消灯後から起床まで

消灯後は、時間ごとに患者さんを見回りし、患者さんの安眠と安全の確認を行います。

また、トイレへの誘導も、大事な夜勤看護師の役割です。

人工呼吸器をはじめ、心電図モニターや点滴管理の機器など、正常に作動しているかどうか、念入りに確認を行います。

また、次の日の患者さんの予定に合わせた、書類の準備や、日勤業務がスムーズに進むように検査物品の準備なども行います。

日勤の業務に比べて、業務量は少ないのですが、少ない人数で多くの患者を管理しなければならないことと、患者さんが病態が悪化する、いわゆる急変はなぜか夜間帯に多いので、気の抜けない勤務です。

夜勤専従看護師としてのメリット・デメリット

メリット

夜勤専従看護師としてのメリットは、給料と時間です。

給料については、上記でも触れたとおり、夜勤手当がでますので、通常の日勤業務よりも給料は高くなります。

もう一つのメリットは、時間です。

仕事前の日中の時間はフリーになりますので、平日のお店が空いているときに買い物ができます。

また、変則勤務で、土日を業務にあてて、平日を休みにすれば、人気のテーマパークに平日に行けるという、大きいメリットがあります。

デメリット

夜勤専従看護師のデメリットは、やっぱり、体力的な負担です。

夜勤は、通常の人間の生活では、寝ている時間に仕事をするので、体内時計が崩れて、そのリズムになれるまでは、かなり苦労します。

若い世代では、体力でなんとかカバーできますが、年齢を重ねると、やっぱり夜勤はきつい勤務になります。

また、一般的な会社員の方と勤務時間がずれるので、彼氏・彼女、家族と休みが合わず、一緒に出掛けることができないこともデメリットですね。

まとめ

働き方の多様性が広まり、夜勤専従看護師さんも少しずつ増えているようです。

自分の時間を調整して働くことができて、かつ、給料も高いので、メリットの多い働き方だと思います。

しかし、体力的な負担が大きい働き方ですので、体力に自信がない方は、よく考えた方がよいかもしれませんね。